「ブランド=信頼される記号」──親友や家族ができるプロセスとしてのブランディング
- Yutaka Sato

- 7月25日
- 読了時間: 3分

「ブランドって、ロゴとか高級感のことですよね?」
そう尋ねられることがあります。でも、味語り®が考えるブランドは、それとはちょっと違います。
ブランドとは、もっと人間的で、もっと関係性の中に育まれるもの。
たとえば、“親友”や“家族”のように。
信頼関係の形成と、ブランディングの共通点
親友や家族は、最初から特別な存在だったわけではありません。
何度も会い、話し、すれ違い、ぶつかり、それでも向き合って、少しずつ築かれてきた関係。
信頼は、繰り返される接触と共感の蓄積で生まれます。
そしてそれは、ブランドの形成ともよく似ています。
最初は知らない存在。けれど、発信ややり取りを通じて、「この人、なんか気になる」「信頼できそう」と感じ始める。
それが、“ブランドが育っていく”ということなんです。
人は、“言葉”より“体験”を信じる
「この人、いい人だよ」と言われるより、
困っているときに声をかけてくれた体験のほうが、ずっと心に残ります。
ブランディングも同じ。
どれだけ発信しても、それだけでは信頼されません。
一貫したふるまい、言葉のトーン、何気ない対話、丁寧な返信。
そうした「体験の積み重ね」が、人の心にブランドを刻みます。
味語り®が考える“ブランド”
味語り®では、SNS投稿も「販売活動」としてではなく、
「関係性を育てる行動」として位置づけています。
フォロワー数や“映え”ではなく、
「共感」や「信頼」がじんわり積もっていくこと。
広告では買えない、“あなたという存在への信頼”こそが、ブランドの資産だと考えています。
それは言い換えると、
“あなたという存在そのものが、信頼されている状態”です。
親友のようなブランドは、こうして育つ(行動設計の視点)
親友のような関係は、偶然ではなく、丁寧な積み重ねで築かれます。
そしてそれは、ブランディングにおける行動設計そのものでもあるのです。
✅ 1. 想起される理由がある(記号化)
「○○さんといえば、あの想い・あの在り方」と思い浮かべられる状態。
日々の発信や接し方から、価値観が自然とにじみ出ていること。
✅ 2. どのように接したらいいかが分かっている(信頼関係)
どんな時に、どんなふうに相談できる人か。
関わり方が“分かっている”からこそ、安心して近づける存在になる。
✅ 3. 一緒に体験したいことが分かっている(体験設計)
提供する商品やサービスではなく、
「一緒に感じる時間」「創る未来」まで共有できること。
ブランド体験とは、感情の記憶と結びついた共創の時間です。
✅ 4. 新たな親友がどう生まれていくか分かっている(導線設計)
「この人いいよ」と紹介されたり、また会いたくなる関係が続いていく。
思い出すきっかけ、出会い直す機会が設計されていることも、ブランドの力です。
まとめ:親友のように、信頼されるブランドへ
ブランドとは、ロゴやデザインだけではなく、
“記号化された信頼関係”のこと。
信頼されるには、言葉よりも体験を。
体験には、一貫したふるまいと設計が必要です。
あなたという存在に、価値観に、共感が積み重なっていく。
そして、気づけばこう言われるようになるのです。
「なんかあったら、あの人に相談しよう」と。
味語り®では、そんな“親友のようなブランド”をつくるお手伝いをしています。

