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トップダウンの改革が組織を壊すとき――“価値観統合”から始める、ぶれない経営とは

  • 執筆者の写真: Yutaka Sato
    Yutaka Sato
  • 5月24日
  • 読了時間: 3分

社会で起きている“改革疲れ”

分かれ道 経営 判断 分岐点
UnsplashBeth Macdonaldが撮影した写真

今、企業の間で「変革」や「再編」が合言葉のように語られています。

しかし、その多くが「理念」「パーパス」といった言葉だけが先行し、現場の声や“原点の価値観”が置き去りにされているのが実情です。


そしてこの現象は、大企業だけの話ではありません。


パナソニックに見られる“価値観の断絶”を他山の石に

以下の記事が話題になりました。


この記事では、以下のような問題が取り上げられています。

•	組織再編で事業部が統廃合、歴史のある部門が消え、社員の誇りが薄れる。
•	顧客との関係性を築いてきた現場が「なぜ変わるのか」を理解できず、迷子になる
•	本質的には「構造」よりも「価値観の共有」が欠けていたことが問題

中小企業にも起こりうる“見えないリスク”

30〜100人規模の企業でも、経営判断のスピードが早くなりがちな今、 「何のためにやっているか」という共通言語を持たずに改革を進めると、以下のようなことが起こりえます。 

  • 社員がついてこられない 

  • 急に辞める 

  • 空気が冷えてくる 

…といった、静かな崩壊がはじまるリスクです。


危機のときに必要なのは、“価値観”

ある大手メーカーで役員を務めていた方が、こんな言葉を残してくれました。


「危機が来たとき、本当に“どうしたいか”が出てこない。会社が止まってしまうんです。そんなときこそ、向かうべき指針になるのは“価値観”しかないんですよ」

その言葉には、現場の葛藤と痛み、そして真の解決策への実感が込められていました。



だからこそ“価値観統合”から始める

経営者の価値観と、会社がこれまで育んできた価値観。

この両者を統合することで、「変える」よりも前に「何を守るべきか」が明確になります。


経営者と現場の“価値観”をすり合わせることで、会社の「らしさ」を再定義する。

そこからミッションを言語化し、社員一人ひとりが“自分ごと”として動ける土壌をつくる。


これが、ぶれない経営の土台になります。


まとめ:改革に必要なのは、“仕組み”ではなく“魂”


ブランディングでも経営でも、最後に人を動かすのは「共感」です。


だからこそ、「何を変えるか」ではなく、

「何を大切にし続けたいか」から始めることが、持続可能な変化を生み出します。


味語り®では、価値観と言葉の力で、

企業の本質を再統合するブランディングとマーケティング支援を行っています。


「うちの会社にもそんなズレがあるかも…」と思った方は、ぜひお気軽にご相談ください。



このような価値観からのアプローチを体系化したのが「価値観統合ブランディング」です。


 
 
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