なぜ、価値観の言語化から始めるのか?
- Yutaka Sato

- 7月12日
- 読了時間: 3分

価値観とは何か
「価値観」と聞いて、どんなものを思い浮かべますか?
実は、価値観には大きく分けて3つの層があります。
1️⃣ 表層価値観 – 流行や周囲の期待から生まれた価値観(例:収入を上げたい、有名になりたい)
2️⃣ 中層価値観 – 経験や環境を通じて形成された価値観(例:人の役に立ちたい、成長したい)
3️⃣ 深層価値観 – 幼少期の体験や欠落感、衝動、美意識といった“心の源”から湧き出る本質的な価値観(例:安心してつながっていたい、存在を認められたい)
多くの人が、「なんとなくの違和感」や「発信が響かない」と感じる背景には、表層〜中層の価値観で発信していることが挙げられます。
人の心を本当に動かすのは、もっと深いところに眠っている“本音の価値観”。つまり、深層価値観です。
価値観が深いほど、共感も深くなります。
それはまるで、静かに張られた一本の糸が、遠く離れた心の琴線を震わせるように。
差別化の鍵は「共感される価値観」
モノや情報があふれる今、機能や価格だけでは選ばれない時代になりました。
どれだけ実績があっても、どれだけデザインが美しくても、
「この人にお願いしたい」と思ってもらえるかどうかは、
“感情に訴える共感軸”があるかどうかにかかっています。
そしてその共感の源こそが、あなた自身の価値観なのです。
価値観のズレは、“共感の断絶”を生む
例えば、表面では「お客様第一」と言っていても、実際の対応が形式的だったり、
発信で語られている理想と、サービスの提供スタイルにギャップがあったりすると、
人は知らず知らずのうちに離れていきます。
それは、言葉と行動、理念と現実の「ズレ」に敏感に反応しているから。
まず整えるべきは、外に向けた見た目やパッケージではなく、内側の言葉=価値観なのです。
発信・行動の軸が明確になる
「何をどう伝えればいいかわからない」
「SNSの発信がいつも行き当たりばったりになる」
そんな声をよく耳にします。
でも、それはあなたが怠けているからではありません。
ただ、発信の“根っこ”がまだ明確になっていないだけ。
価値観が言語化されると、不思議なくらい発信が楽になります。
何を伝えるか、どんな言葉を選ぶか、どんな写真を使うか──
すべての判断軸が一本にスッと通るようになるのです。
「本来の自分」で選ばれるブランドになる
誰かの真似をして、いいねを集める時代はもう終わりました。
むしろ、自分らしさを隠した発信ほど、人の心には届きません。
今は、「この人は、ちゃんと自分の道を歩いてる」と感じられる人が選ばれます。
価値観の言語化は、あなたの存在そのものを言葉にしていくプロセス。
それは、競争から抜け出し、“比較されないブランド”へと進化する第一歩です。
唯一無二の根拠
同じ業種、同じスキル、同じ実績だったとしても、
「なぜ、それをやっているのか」「それを通じて何を届けたいのか」は、人によってまったく違います。
深層価値観は、その人にしかない原体験や想いから育まれたもの。
だからこそ、そこを丁寧に言葉にできれば、誰にも真似できない“唯一無二”が自然とにじみ出てくるのです。
このように、価値観の言語化は、発信の戦略であると同時に、
あなたというブランドの“魂”を言葉にする営みでもあります。
だからこそ、味語り®は「価値観から始める」ことにこだわり続けています。



