なぜ、その価格でリピートしたくなるのか。価格は信頼の階段でできている
- Yutaka Sato

- 6月28日
- 読了時間: 4分

お客様に喜んでもらいたい。
そう思うほど、
価格を安くしたり、
時間を延長したり、
本来の範囲以上のことまで引き受けてしまう人がいます。
もちろん、その優しさは大切です。
困っている人の力になりたい。
期待以上のものを返したい。
その想いがあるからこそ、
お客様に感謝されることも多いと思います。
でも、喜ばれることだけを基準に価格を決めてしまうと、
いつの間にか、
事業そのものを続けられなくなってしまうことがあります。
私は、
価格とは、
安いか高いかを決めるものではなく、
お客様との信頼が、
どのように深まっていくのかを設計するもの
だと感じています。
ここでいう価格設計とは
ここでいう価格設計とは、
単に商品に値段をつけることではありません。
お客様が、
まず試してみよう。
もう少し深くお願いしたい。
継続したい。
誰かに紹介したい。
そう自然に感じられる、
信頼の階段を設計することです。
価格は、売上を最大化するためだけのものではなく、
お互いが安心して関係を続けていくための約束でもあるのだと思います。
喜ばれる価格は、時に事業を苦しくする
喜んでもらいたい。
期待を超えたい。
困っているなら助けたい。
そう思う人ほど、
本来有料にすべきことまで、
無償で提供してしまうことがあります。
すると、
お客様は喜ぶ。
でも利益は残らない。
疲弊する。
サービス品質が下がる。
好きだった仕事が苦しくなる。
そんな流れが起こることがあります。
真面目で、
相手を大切にする人ほど、
この循環に入りやすいように感じています。
これは、
優しさが足りないのではなく、
価格の中に、
自分を守る構造がなかった
ということなのかもしれません。
リピートには「理由」が必要
お客様は、
高額だから買わないのではなく、
理由が分からないと、
次へ進むことができません。
反対に、
なぜ次のステップが必要なのか。
なぜ今より深い支援が必要なのか。
なぜ今の自分に必要なのか。
それが自然に理解できれば、
価格だけで判断されにくくなります。
つまり、
リピートとは、
営業によって起こるものではなく、
価値の実感が積み重なった結果として生まれるもの
なのだと思います。
だから私は、
「どうやって売るか」よりも、
「なぜ次をお願いしたくなるのか」
を設計することの方が、
ずっと大切だと感じています。
価格は、信頼の階段でできている
小さく出会う。
安心してもらう。
価値を実感してもらう。
次の提案に意味を感じてもらう。
継続したいと思ってもらう。
そして、
誰かに紹介したくなる。
この流れができていると、
価格は、
単なるお金の話ではなく、
お互いが約束を重ねていくための仕組みになります。
私は、
価格を上げることが目的ではなく、
価格に、
お互いが納得できる理由を持たせることが大切
だと思っています。
Before / After
Before
喜ばれる価格をつける
↓
たくさん与える
↓
利益が残らない
↓
疲弊する
After
小さな体験を提供する
↓
価値を実感してもらう
↓
自然に次のステップへ進む
↓
信頼が積み上がる
↓
紹介が生まれる
起きている出来事が大きく違うというより、
価格に込めている意味が違う。
私は、その違いがとても大きいのだと思っています。
おわりに
安くすれば喜ばれる。
たくさん与えれば感謝される。
もちろん、それも大切です。
でも、
「この人には、
これだけの価値を返したい」
と、お客様自身が感じられる関係ができたとき、
価格は単なる金額ではなく、
信頼を循環させる約束になっていくのだと思います。
そして、
その約束が無理なく続いていくことこそ、
お互いのエネルギーが循環する関係なのかもしれません。


