top of page

自覚している強みだけが、あなたの強みではない。「潜在強み」の見つけ方

執筆者の写真: Yutaka Sato
Yutaka Sato
10月11日
読了時間: 5分
潜在強みは在り方に表れる

無形商材の中でも、ペルソナの課題・ニーズ・理想の未来の言語化が難しいビジネス向けに、ブランド設計をしている佐藤裕(ゆたか)です。


自分の強みを聞かれたとき、すでに思い浮かぶものがある人は多いでしょう。


専門知識や経験、実績、人より得意なこと。そうした、自分で自覚できている強みは大切です。


ただ、自分で認識しているものだけが、強みのすべてではありません。


自分にとって当たり前すぎて、強みとして数えていないこと。その中にも、誰かにとって価値になっているものがあります。


私は、自覚できていないけれど、すでに誰かの役に立っている強みを「潜在強み」と呼んでいます。




自分では普通だと思っていたこと


22年間、オリーブオイルを販売していた頃の話です。


味が合うか分からないお客様には、大きなサイズではなく、まず小さいサイズをおすすめしていました。


酸化について質問されたときも、「酸化しません」と都合よく言い切ることはせず、分かっている範囲を説明しました。そのうえで、使い切れる量を選んでもらうようにしていました。


私にとっては、特別なことではありませんでした。


けれど振り返ってみると、私は商品の説明だけでなく、お客様が納得して選べることを大切にしていたのだと思います。


その姿勢は、お客様にとって「自分の判断を尊重してもらえる」という価値になっていました。


そして、紹介につながる理由の一つにもなっていたのです。


当時の私は、それを販売上の強みとして意識していませんでした。自分にとって自然な振る

舞いだったからです。




自覚しやすい強みと、見えにくい強み


自分で自覚しやすいのは、専門知識や技術、実績のように、説明しやすく比べやすい強みです。


一方で、潜在強みは、自分の在り方や、いつも自然にしている行動に表れていることがあります。


相手の話を急がずに聞く。

納得できるまで一緒に考える。

相手が自分で選べるように、判断材料を整理する。


こうした振る舞いは、本人にとって当たり前すぎて、強みとして認識しにくいものです。


また、相手から感謝されたり、相談されたりしていても、「この程度は普通だ」「特別な能力ではない」と受け取れば、強みの手がかりとして残りません。


自分にとって当たり前だから、見えにくい。

自分では大したことがないと思うから、価値として数えない。


そのため、自覚している強みを把握していても、まだ名前のついていない強みが、その外側に残っていることがあります。




強みは、相手との間で価値になる


私が考える強みは、在り方や能力だけで決まるものではありません。


それを価値として受け取る相手との間で、強みとして働きます。


同じ能力でも、相手や状況が違えば、価値の感じられ方は変わります。


一方で、自分では大したことがないと思っていることが、ある人には大きな安心や助けになることもあります。


だから、自分の得意なことを整理するだけでなく、

「誰にとって、どんな価値として働いているのか」

を見ることが大切です。


感謝されたこと。

何度も相談されたこと。

紹介につながったこと。

相手の表情や行動が変わったこと。


そうした反応は、自分がまだ意識していない強みを知る手がかりになります。


もちろん、当たり前にしている行動が、すべて強みになるわけではありません。


相手にとってどんな価値になっているのか、実際の反応と照らし合わせて見る必要があります。




潜在強みは、深層価値観を元にした在り方に表れる


自分にとって当たり前の振る舞いの背景には、仕事で大切にしている深層価値観があります。


深層価値観は、仕事で何を大切にし、どのような判断をするのか。その土台になるものです。


そして、その価値観を元にした在り方が、日々の行動に表れます。


私が、味が合うか分からないお客様に小さいサイズをおすすめしていたのも、お客様が納得して選べることを大切にしていたからです。


その行動だけを見れば、「小さい商品をすすめていた」という事実です。


けれど、その背景にある価値観まで言葉にすると、なぜその選択をしていたのかが見えてきます。


深層価値観を言葉にすることは、自分にとって自然すぎて見落としていた在り方を理解する手がかりになります。


そして、お客様の反応と照らし合わせることで、その在り方がどんな価値として届き、どんな強みになっているのかを整理できます。




自覚している強みの、その先を見る


潜在強みは、すでに自覚している強みを否定する言葉ではありません。


専門知識や技術、実績といった強みに加えて、自分にとって当たり前すぎるために、まだ強みとして数えていないものにも目を向けるための視点です。


これまでの経験や実績だけでなく、どんな価値観を大切にして人と関わってきたのか。

どんな行動を自然に選び、周囲からどのような反応を受け取ってきたのか。


そこを振り返ることで、自分では意識していなかった在り方や強みが見えてきます。


すでに自覚している強みだけで、自分の可能性を決めなくていい。


自分にとって当たり前すぎて見えていなかった価値に気づくと、これまでとは違う自分の輪郭が見えてきます。




深層価値観を言葉にする体験


深層価値観を言葉にし、そこから仕事で発揮している強みを整理する90分のセッションをご案内しています。モニター価格もあります。


「深層価値観の言語化」90分のセッション

bottom of page